カーディナル3アルミスプール(過去HPより)
これも2006年に作ったものです。
今までリセントのアルミスプールを使っていましたが、取り外しボタンのついているヘソの部分が出っ張っている為に大事な場面でそこにラインを巻いている事が多々ありました。純正スプールに戻そうかと何度か思いましたが、この際純正樹脂スプールと同サイズでアルミを削り出して作ってみる事にしました。素材はA5065を使い、表面仕上げはアルマイト加工にするつもりです。アルマイト加工は自分じゃ出来ないので請け負ってやってくれる業者に出すことにしています。アルマイト加工の価格はスプール1個3,4千位でしょうか?
初めに純正スプールを分解し、各部の採寸をして図面に落しました。純正スプールの取り外しボタンとヘソの部分はそのまま使う予定なのできれいに外してスプール完成時まで仕舞っておきます。
スプールも裏の十字の切り欠き以外は難しい部分も無く簡単に出来ます。裏も1.5mmのエンドミルがあれば簡単ですが4mm~しか手持ちが無いのでリューターで切り込むつもりです。
切削開始から1時間半ほどで大体の形になりました。当初はスプールの溝は純正スプールと同じ深さにするつもりでしたが、どうせ下巻きして使うので浅溝にする事にしました。深さとしては、リセントのアルミスプールよりも若干浅めにしてバリバスの4lbラインが91mですので全部巻くと巻き過ぎになるくらいにしました。渓流で使用するので糸巻き量は半分の45mでも充分足りるのですが、あまり短くするともしものライントラブル時に切ってしまうとその後釣りにならなくなってしまいます。
表面加工はアルマイト処理するつもりでしたが、形になると使ってみたくなるのが人間ってものです。1個は表面処理は未処理のままコンパウンドで磨き上げて実釣で使用するつもりでいます。A5000番台は腐食にある程度強いアルミ合金です。素地のままどこまで使えるのか?というのも気になるところではあります。
ヘソを取り付ける前に実際にリールに付けてみて裏の十字の切り込みの深さ等をリューターで微調整していよいよヘソの取付けをしました。寸法がキッチリと出来た為、手では入らなくてバイスに咬ませて圧入しました。ヘソを取り付けるとスプールが川に誘っているような気分になりました。
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